2007年 04月 11日
ラザロ制作ノート <蒼馬編 その2> |
吉岡文平
電話の内容とは、監督が既に審査員を引き受けていた京都国際学生映画祭2003で、短編作品を一緒に作ってもらえないか?という学生からのオファーだった。
「そんなもん無理や言うて、一回断ったんやけどな。・・しばらくしたら、
でも、どうしても映画作りたいんです。僕ら上映だけやってても物足りないですって、また言うて来よったんや」と、折れて引き下がるものと思い込んでいたのにそれどころか“前に出てきた”と、監督は学生達の対応をいたく評価していた。
「これは可能性あるんとちゃうか?」・・・どうするべきか問われた私は、消極的に「ちょっと考えてみる」と答えた。なにしろ、秋に上映することが、もう決まっていると言う・・・無謀だ。言いだした連中はアホに違いない。きっと破綻してしまう。それが私の包み隠さぬ第一印象であった。しかし厄介なのは、こういう場合、監督はもう行く気になっていることだ。しかも、こういう時の彼の直感“なんかある!”は往々にして正しい。
困ったな。時期も映画祭シーズンと重なり、私は多忙だ。
次の日、代表を名乗るキムラくんに、とりあえず電話をかけてみることにした。
電話の内容とは、監督が既に審査員を引き受けていた京都国際学生映画祭2003で、短編作品を一緒に作ってもらえないか?という学生からのオファーだった。
「そんなもん無理や言うて、一回断ったんやけどな。・・しばらくしたら、
でも、どうしても映画作りたいんです。僕ら上映だけやってても物足りないですって、また言うて来よったんや」と、折れて引き下がるものと思い込んでいたのにそれどころか“前に出てきた”と、監督は学生達の対応をいたく評価していた。
「これは可能性あるんとちゃうか?」・・・どうするべきか問われた私は、消極的に「ちょっと考えてみる」と答えた。なにしろ、秋に上映することが、もう決まっていると言う・・・無謀だ。言いだした連中はアホに違いない。きっと破綻してしまう。それが私の包み隠さぬ第一印象であった。しかし厄介なのは、こういう場合、監督はもう行く気になっていることだ。しかも、こういう時の彼の直感“なんかある!”は往々にして正しい。
困ったな。時期も映画祭シーズンと重なり、私は多忙だ。
次の日、代表を名乗るキムラくんに、とりあえず電話をかけてみることにした。
by spiritualmovies
| 2007-04-11 18:51
| 制作日誌