2007年 04月 10日
ラザロ制作ノート <蒼馬編 その1> |
吉岡文平
もうどの位、こんなことを繰り返しているだろうか。深夜3時半、当然の如く終電を逃した我々は、会社のワゴンを借りて家路に向かっていた。やれどもやれども終わりの見えない『LEFT ALONE』の編集作業。ドキュメンタリーの編集とはこれほどまで難しいものなのか。前作『ヴェンダースの友人』では、仕上げに参加出来なかった私にとって、今回が初のドキュメンタリー編集である。商店街の夏祭りビデオなど、仕事で多少は記録映像を触った経験もあったが、今度は映画だ。比較にならない。更にテーマがテーマだけに、スポーツネタや選挙ネタのように、まずは単純に出来事を追っていって・・・という構成も通用しない。試行錯誤を繰り返すうち、これは編集というより脚本作りなんだと実感する。思うように捗らないまま、時間だけが過ぎていった。
だいたいいつも仕事の終わる23時くらいから、やおら監督と作業に取り掛かる。
車で帰るか始発までやるか・・・そんな日が続いていた。
その日も帰路、定番の大久保通りを走っていた際、井土が思い出したように口を開いた。「そうそう、この前 京都のヤツから電話があってな・・・」焼肉屋の派手なネオンが眩しい信号待ちで、『ラザロ』企画の胎動を私は初めて知ることになった。
もうどの位、こんなことを繰り返しているだろうか。深夜3時半、当然の如く終電を逃した我々は、会社のワゴンを借りて家路に向かっていた。やれどもやれども終わりの見えない『LEFT ALONE』の編集作業。ドキュメンタリーの編集とはこれほどまで難しいものなのか。前作『ヴェンダースの友人』では、仕上げに参加出来なかった私にとって、今回が初のドキュメンタリー編集である。商店街の夏祭りビデオなど、仕事で多少は記録映像を触った経験もあったが、今度は映画だ。比較にならない。更にテーマがテーマだけに、スポーツネタや選挙ネタのように、まずは単純に出来事を追っていって・・・という構成も通用しない。試行錯誤を繰り返すうち、これは編集というより脚本作りなんだと実感する。思うように捗らないまま、時間だけが過ぎていった。
だいたいいつも仕事の終わる23時くらいから、やおら監督と作業に取り掛かる。
車で帰るか始発までやるか・・・そんな日が続いていた。
その日も帰路、定番の大久保通りを走っていた際、井土が思い出したように口を開いた。「そうそう、この前 京都のヤツから電話があってな・・・」焼肉屋の派手なネオンが眩しい信号待ちで、『ラザロ』企画の胎動を私は初めて知ることになった。
by spiritualmovies
| 2007-04-10 23:59
| 制作日誌